2006年09月10日

『ゲド戦記』

【作品名】 ゲド戦記
【監督】  宮崎 吾朗
【原作】  アーシュラ・K・ル=グウィン
【声優】  岡田准一
      手嶌葵   ほか
【HP】   http://www.ghibli.jp/ged/



今回は監督が宮崎駿さんの息子さんという事以外
事前情報はなにもなく、鑑賞した作品。

人は色々言うけれど、私は小説を読んだ時に感じる
あの充実感と同じような感覚を得られる作品だったと思う。

6冊もある原作をもとに3時間しない映画に作りなおす。
そうすると必然的に削らなくてはならない部分が出てくる。
それでも話がわかるようにするには
若干無駄かと思える部分も入れ込まなくてはならない。
となると、どうしても言葉で語らなくてはならない部分も
必然的に出てきてしまうものだと思う。

ただこういうメッセージ性の強い映画は
観た人それぞれが己に必要なメッセージを感じられれば
その作品の意義があり、それでいいと私は思う。

CMでも流れている台詞。
「命を大切にしない奴は嫌いだ」

その言葉を中心にキャラクターの中には
数多くのメッセージがこめられている。



     例え親が偉大な国王であれドラゴンであれ
     自分は自分の人生、運命を生きなくてはならない。

     己は己のみで生きてきたのではない。
     周りの人間に生かされて今を生きている。

     己に他の人たちの命を自由に操る事など許されない。

     偉大な賢者であれ、死を必ず迎えるものだ。
     そしてその「死」を恐れるのではなく
     またそれぞれに訪れる「死」を嘆いて生きるのではなく
     「死」を知ることによる「生」への喜びを胸に
     前進して成長して困難に打ち勝つしかないのだ。

     大切なもの。「命」。

     それは守らなくてはならないもの。



だからこそ原作者はキャラクターの一人
テルに「命を大切にしないやつは嫌いだ」と言わせているのだ。

現在の私の中に飛び込んできたメッセージ。

勝手な私の想像だけれども、宮崎(息子)監督は
今の人たちがあまりに命を軽く扱っている事件などが
溢れる現在に、そういった命の大切さを伝えたく
この作品を選んだのではないかと思う。

確かに言葉で沢山語っている。
けれどもそれは監督にとっては確実にメッセージを伝えるために
選んだ彼なりの最善の方法だったんだと思う。

彼の父親も偉大な宮崎駿氏。

でもそんな「父」の壁を乗り越えて
これからもっともっと作品を通して
メッセージを投げて欲しいと心底思った。

やはり映画も本と一緒で
「何をみたのではなくて、どう読んだのか」
それが大切なんだと思う。

だから私は素直に言いたい。
この作品は心に響くいい作品だった、と。

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posted by nisse at 11:16| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | Movies | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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