2006年11月06日

『タンゴ、冬の終わりに』@Bunkamuraシアターコクーン

11月4日(土)@Bunkamuraシアターコクーンにて。

清水邦夫氏、1984年(昭和59年)の作品である。
当時の演出も蜷川幸雄氏。名コンビである。

【あらすじ】
日本海に面した町の古びた映画館。
清村盛は有名な俳優だったが、3年前に突然引退して、
妻ぎんとともに生まれ故郷の弟が経営する
映画館でひっそりと暮らしている。

そこへ、昔の俳優仲間であった名和水尾と彼女の夫、連がやってくる。
かつて盛と水尾は激しい恋に燃えていた。
訪れた水尾が見たのは、
すっかり狂気にとりつかれてしまった男の姿だった…。
(Bunkamura Webサイトより参照)

まったくもって予備知識もなしに観てしまったのが
はたしてよかったのか、悪かったのか。

始まりは劇場の大観衆。
叫びと涙の渦から始まるのだった。
そして「俳優・清村盛」の妻「ぎん」が
崩れ落ちていく映画館に現れ語り始める。

最初、なんだか飲み込みきれないまま
主人公である杉村盛役の堤真一が登場。
やはり彼は舞台栄えする。立ち姿が凛々しい。

ようは「俳優・清村盛」が狂気の世界へと
落ちていく姿が描かれているのだが・・・
最初の入り込みにくさからは打って変わって
シーンが進めば進むほど入り込んでいってしまう。

「俳優・清村盛」がその人生で演じてきた
数々の舞台からの台詞が散りこまれていて
これがまたひとつひとつがガツンっ!と
心に深く投げつけられた気分で
盛の狂気の世界にどんどん引き込まれていく自分がいる。
彼がタンゴを踊るシーン。
そして最後の最後に一瞬だけ「現在」に目覚めるシーン。

最後には完全に盛の世界に囲まれていた。

これは脚本と演出、そして「清村盛」を演じた
堤真一の迫真ある演技がうまく融合したとしかいいようがない。

彼は本当に素晴らしい役者だと思った。
いい意味で本当に狂っているんだと思わざるを得ない。
彼の演じた「平将門」も狂っている役だったけれども
その時よりもさらに目が完全に「清村盛」と化していた。
立っていても、ひざを抱えて座っていても
タンゴを踊っていても目が離せない。
「堤真一」には見えない。
そこにいるのは「俳優・清村盛」他ならない。

段田さんも高橋洋さんも素晴らしかった。
でも堤真一のあの狂気の世界は
彼にしかつくれない「本当の狂気」のような世界だった。

ちょっと「ぎん」役の秋山菜津子さんの声が
最初ハスキー過ぎて聞こえにかったかも。
でも顔も小さくかっこいい女性だった。

また「名和水尾」役の常盤貴子は
かわいかった!細かった!かわいかった!
・・・けど、声が出ていなかった・・・残念。

この2人の女性がまったくもって異なるタイプ。
もちろん狙っての配役だろうけど
この違いがストーリーに色をつけたような印象を受けた。

初日だったので観客席には清水邦夫氏本人と
田原総一郎さん(&娘さん)がいらっしゃった。
清水さんの隣にいたのは
あの女優、松本典子さんだったのだろうか。
微妙に覚えていなくて申し訳ない・・・。

時が経つにつれて印象が濃くなっていく。
素晴らしい舞台を見ることが出来てよかった!

■『タンゴ、冬の終わりに』
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/cocoon/lineup/06_tango/
posted by nisse at 16:22| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(1) | Plays / Stages | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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