2007年08月02日

『図書室の海』『蛇行する川のほとり』 恩田陸著

最近、恩田陸にはまっている。

といっても、まだ4冊目を読み終えたばかりだが。

立て続けに読んだ2冊。
ひとつは『図書室の海』(新潮社文庫)という短編集。
もうひとつは『蛇行する川のほとり』(中公文庫)だ。

好きな作品『六番目の小夜子』の番外編が載っているから
手にした『図書室の海』は、心に秋風が通り抜けるような
なんだか切ない気分にさせる話が詰まっている。

ハッピーエンド…でもないけど
だからといって辛い終わりでもない。

人生を生きていく上で何度も感じるであろう
どうしようもない空虚感が溢れてくる。

そんな気持ちの中でページを早くめくりたいけど
この話の世界を終わらせたくない。

そう強く思わせたのが『蛇行する川のほとり』。

各章ごとに語られる人間が変わる。
それぞれの語り手となる少女達のなんとも繊細な少女時代。
そんな瞬間の彼女達をとても上手に
壊れ物を包むように上手く表現をする。

この恩田陸という作者の少女の心の姿を表現する力には
なんとも素晴らしいのだろう。

そして悩める少女達はなんとも美しく儚く危なっかしく
また罪深き生き物なんだろうと感じてしまう。

そんな彼女達に会いたいときに是非読んでもらいたい作品だ。

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posted by nisse at 23:03| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | BOOKS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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